■ SMASHING PUMPKINS ■
90年代、アメリカのオルタナ・グランジシーンの最先端を
駆け抜けていったスマッシング・パンプキンズ。
天才・ビリー・コーガン(ボーカル、ギター、ピアノ等)をはじめとして、
日系ギタリストのジェイムズ・イハ、
スマパン・サウンドの核を支えていたベースのダーシー、
ジャズ畑出身の手数の多い圧倒的なドラムプレイで魅せたジミー・チェンバレン。
またとないメンバーが集まって出来た、最高のロック・バンドでした。
ここでは、そんなスマッシング・パンプキンズについて紹介したいと思います。
スマッシングパンプキンズは残念ながらもう既に解散してしまいましたが、
素晴らしい音楽は必ず後世に聴き継がれていくものだと思っています。
そしてまた新しい世代の人がスマパンを聞き始め、
このサイトの辿り着いて喜びを分かち合えたらとても嬉しいと思いこのページを作りました。
DISCOGRAPHY■
1st gish・
2nd siamese dream・
3rd melloncory and the infinate sadness・
4th adore・
5th machina:the machines of god・
earphoria・
<MAXI SINGLE>
thirty-three・
1st GISH(1991,1993remasterd)
1.I Am One 2.Siva 3.Rihnoceros
4.Bury Me 5.Crush 6.Suffer 7.Snail 8.Tristessa 9.Window Pain 10.Daydream
スマッシングパンプキンズのファースト・アルバム。ここではまだグランジ色は薄く、正統的なロックを味わえる。楽曲も激しいナンバーもあれば美しい、静かなナンバーも収録されている。ギター・プレイの識別が難しいような歪みきった音はまだ使用していないので、ギターのカッティングやリフ等が小気味良い。今作で特に好きなのがSnail。歌詞も大好きで、普段歌詞を読んでもあまり感じる所のない管理人ですが、この曲の歌詞はすごく好きです。後半の、何かを確信したような力強い演奏も聞き所。ダーシーの歌声が聞けるDaydreamもよい、最後ビリーが”狂ってしまった、狂ってしまった”と歌うところも面白い。様々な音楽を吸収し、果ては管理人の好きなピンク・フロイド(プログレ)まで影響を受けたというスマッシング・パンプキンズ(プログレ色はむしろ”メロンコリー”に顕著である。それは別にプログレに典型的な変拍子の多用や長尺曲といったものではなく、その当時隆盛を極めていたグランジ・シーンのメイン・ストリームに、ロック史に燦然と輝く2枚組み大作を以って唯一無比の圧倒的な存在感を誇ったという先進性に対して)の、やりたいことをやったという最も純粋なロックン・ロールがこのアルバムにはあります。良作。
2nd SIAMESE DREAM(1993)
1.Cherub Rock 2.Quiet 3.Today
4.Hummer 5.Rocket 6.Disarm 7.Soma 8.Geek U.S.A 9.Mayonaise 10.Spaceboy
11.Silver fuck 12.Sweet sweet 13.Luna 14.pissant(bonus track)
スマッシングパンプキンズ2作目。ファンにもかなり人気の高いアルバム。一曲目Cherub
Rockからノック・アウトされること間違いなし。ジミーのドラム・ロールから始まり、開放弦とオクターブを利用したギターのカッティングが始まり、やがてリズム隊が絡んで轟音ギターがかぶさる。その後はギターの渦に飲み込まれるようなヘヴィな演奏が繰り広げられる。挑発的な歌詞と確固たる自信を持った演奏。イハのギターソロも素晴らしい。この人のギターソロは素っ頓狂なプレイをしているという印象を持っていたのだが、スコアを見て案外堅実なプレイをしていたということに気づきました。メロンコリーの方に収録されていても不思議ではないほどのハードナンバーQuiet、そして名曲Today。このToday、イントロのギターが美しすぎる。移動アイスクリーム屋に扮したビリーがアイスクリーム・カーで荒野を走らせるクリップも素晴らしい。さらにHummer、Rocketもまた外すことの出来ない名曲。特に後者のビデオクリップは最高に面白い。Disarm、Mayonaise、Spaceboy等のスマパン流バラードも出色の出来。長めのSilver
fuckも構成的にも面白く、ドラムの力強いプレイが聞きもの。そして最後を飾るSweet
sweet、Lunaの、少し悲しげな甘美な世界、個人的にはピンクフロイドの、終盤のBrain
Damage〜Eclipseのメドレーに匹敵するぐらいの傑作だと思います。代表曲、名曲を数多く含む傑作。ただサウンド的にややチープなのが残念。ギッシュのようにリマスター盤が出る事を望みます(それとももう出てるのかな?)。
3rd MELLONCOLLIE AND
THE INFINITE SADNESS(1995)
DISC1:1.Melloncollie and
the Infinite Ssadness 2.Tonight,tonight 3.Jellybelly 4.Zero 5.
Here Is No Why 6.Bullet with Butterfly Wings 7.To forgive 8.An
Ode to No One 9.Love 10.Cupid de Locke 11.Galapogos 12.Muzzle 13.Porcelina
of the Vast Oceans 14.Take Me Down
DISC2:1.Where Boys Fear to Tread 2.Bodeis 3.Thirty-Three 4.In
the Arms of Sleep 5.1979 6.Tales of Schorched Earth 7.Thru the
Eyes of Ruby 8.Stumbleine 9.XYU 10.We Only Come Out at Night 11.Beautiful
12.Lily(My One and Only) 13.By Starlight 14.Farewell and
Goodnight
90年代に数多く発売されたアルバムの中でも、群を抜いて素晴らしい激傑作盤!!管理人のAll
Time Best CDの第1位のアルバムです。このアルバム、すごすぎる…!オープニングのメロンコリー〜からラストのフェアウェル〜までの壮絶な旅を楽しめる。歌詞が収められているジャケットも入念な作りこみで、一曲一曲について幻想的な、中世風な挿絵が添えられている。はっきり言って、嘘偽りなく捨て曲がなく、個人的には先にも述べたように世界を”旅”しているような気分になり、それがコンセプチュアルだと感じてしまいます。この時期はマキシ・シングルも素晴らしく、この2枚組みに収まりきれなかった数々の名曲も含まれています。今ではもう入手が難しくなりましたが、アマゾンの中古やオークションで見かけたら、迷っていたら買ったほうがいいです。暴力的なまでのハード・ナンバーや美しい楽曲も含まれており、もうこれ一枚で一生過ごしていけます。ビリーの美しいピアノが印象的な一曲目、迷いの森を抜けてこれから冒険に出るような、”今夜不可能が可能になる”と夜空の星のように確信的に輝く希望を歌うTonight
tonight、歪んだギターと疾走するリフが気持ちいいJellybelly、…もう、一曲一曲解説していたらキリがないほど素晴らしすぎる…!イハのギターソロが好きな管理にはヘヴィなLoveのギターソロがもうどうしようもなく好きです。Galapogos、Stumbleine、Beautiful、Thirty-Three、Farewell
and goodnight等の”静”の楽曲も涙モノで、特にDISC2の最後の美しい楽曲群のメドレーは特筆に価します。特にFarewell〜の一番最後、ピアノだけになるところに言い切れない、なんとも言えない悲しさが漂っています。ヘヴィネスさ全開のDISC2の1〜2曲目も好きで、その後に訪れるThirty-Threeの静寂さ、美しさも最高の流れ。色々言いましたが、何と言っても外せないのが”Porcelina
of the Vast Oceans ””Thru the Eyes of Ruby”、管理人の生涯の名曲です。前者は、アルペジオが幻想的に始まり、まるで海の底に沈んでいくような感じが最高に好きで、Aメロに行く前のギターの音色がもう筆舌に尽くし難いほど好きです。こんなにも美しいディストーション・ギターの音色は後にも先にも聞いたことがありません。この曲はスマパン史上最高の名曲どころか私の生涯の名曲です。プログレのどんな曲よりも、世界で一番”Porcelina
of the Vast Oceans ”が好きです。音楽好きな人には絶対聞いて欲しい激傑作盤。私の、生涯の”BEST1”CDです。
4th Adore(1998)
1.To Sheila 2.Ava Adore 3.Perfect
4.Daphne Descends 5.Once Upon A Time 6.Tear 7.Crestfallen 8.Appels
+ Oranjes 9.Pug 10.The Tale Of Dusty And Pistol Pete 11.Annie-Dog
12.Shame 13.Behold! The Night Mare 14.For Martha 15.Blank Page 16.Once
In A While(bonus track) 17.17
ドラムのジミーが麻薬・ドラッグ問題により解雇され、残った三人で、リズム・マシーンを用いて作られたアルバム。前作までのノイジーなギターは聞かれず、アンビエント色も顔をのぞかせた秋の夜長にでも聞きたくなるようなアルバム。特に一曲目が素晴らしすぎる、夏の朝の静謐な空気が漂うような名曲。アルペジオやメンバーのコーラスも美しく、歌詞もとても好きです、一時期暗記するほど口ずさんでいました。続く2曲目は打ち込みを前面に打ち出したAva
Adore、この曲は打ち込みを導入したのが吉と出た楽曲。中盤のイハのソロがとても好きだ。この曲はビデオクリップも面白く、ドラキュラ然としたメイクのビリー(スキンヘッドで目の周りを赤く塗っているのがいっそう雰囲気を際立たせている)や、一体何を狙ったのかわからない格好の(笑、ファンの人すみません)イハ、セイレーンのような、プリンセスドレスを身にまとったダーシーを見ることができる。特にカメラ・ワークが秀逸で、かなりの細部までこだわっており非常に楽しめるビデオ・クリップとなっている。他にも佳曲揃いで、個人的には7、12、13、14、15が特に好きで、特にフォー・マーサはいかにも悲しげなピアノと、終盤で解放されるエレクトリックなギター音が素晴らしい。もし、この曲のドラムをジミーが叩いていたらと思うと残念でならない。他にも9曲目のパグなんかも好きで、ピーター・ガブリエルを思い起こさせるような楽曲。リズム面に拙さは残るものの、スマッシング・パンプキンズの新機軸を打ち出したアルバム。傑作。
5th Machina:the
Machines of God(2000)
1.The Everlasting Gaze 2.Raindrops
& Sunshowers 3.Stand Inside Your Love 4.I Of The Morning 5.The
Sacred And Profane 6.Try,Try,Try 7.Heavy Metal Machine 8.This
Time 9.The Imploding Voice 10.Grass And The Ghost Children 11.Wound
12.The Crying Tree Of Mercury 13.Speed Kills(bonus track) 14.Age
Of Innnocence 15.With Every Light 16.Blue Skies Bring Tears
スマッシング・パンプキンズのラスト・オリジナル・アルバム。前作のドラムレス・トリオに出戻りのジミーを加えたオリジナルメンバーで臨んだ作品で、原点回帰的な感じが見て取れます。このアルバムを制作した直後ベースのダーシーが女優に転向するために脱退し、その後のライブにはホールというバンド(カート・コバーンの奥さんのいるバンド)のメリッサが代わりに加入し、PVにもメリッサが出ています。確か管理人が高校生の時に出て買ったアルバムで、はっきりとは覚えていないがこのアルバムが出た前後付近で、ビリー・コーガンがスマッシングパンプキンズの解散宣言してかなりショックを受けたのを覚えています。アルバムの内容の方はというと、”次はメタル・アルバムを作る”というビリー・コーガンの宣言どおりかなりヘヴィな仕上がりで、言い古された感があるが、随所で轟音ギターが聞けます。個人的にはメロン・コリー第2弾という位置付けで捉えていて、それはジャケットのある種コンセプチュアルな仕上がりと、10曲目の”グラスアンド〜”の10分近い大作がメロンコリーを彷彿とさせるからです。幻想性やコンセプチュアルな面ではメロンコリーには遠く及びませんが、そういった色メガネを外してみると、楽曲は粒揃いでかなりいい出来だと思います。ディストーションのきいたアルペジオが美しい3曲目や名曲This
Time、実験精神溢れる10曲目等が特に好きです。前作で獲得した曲作りの方法論と、サウンドは1〜3枚目を踏襲してうまくミックスした、スマッシング・パンプキンズが最後に辿り着いたアルバム。良作。
earphoria(2002)
1.Sinfony 2.Quiet (Live In Atlanta,
1993) 3.Disarm (Live On English TV, 1993) 4.Cherub Rock (Acoustic)
(Live On MTV Europe, 1993) 5.Today (Live In Chicago, 1993) 6.Bugg
Superstar 7.I Am One (Live In Barcelona, 1993) 8.Pulseczer 9.Soma
(Live In London, 1994) 10.Slunk (Live On Japanese TV, 1992) 11.French
Movie Theme 12.Geek U.S.A. (Live On German TV, 1993) 13.Mayonaise
(Acoustic) (Live Everywhere, 1988-1994) 14.Silverf (Live In
London, 1994)/Over The Rainbow 15.Why Am I So Tired
スマパンライブ音源&アルバム未収録曲集。スマパンはやっぱりライブですね〜、めちゃくちゃかっこいい。ライブ曲は2ndサイアミーズドリームからがほとんどで、オリジナルよりもさらに激しく、さらにスピーディーに繰り広げられる演奏にしびれた。。特にイハのギターソロがすごいですね、2曲目クワイエットのソロのレーザーが炸裂するかのような音色、ぶっとんだプレイがたまりません。さらに7曲目のソロ部分や、鬼気迫る9曲目ソマの中盤ソロがほんとすごい、オリジナルが霞んで見えるテンションです。こんなすごいライブ生で見たかったなぁ。ジミーのドラムも冴え渡ってますね、やはりスマパンにはジミーが必要だということを思い知らされます。オーバーザレインボウ(結局どんな曲だろう?)を挟んでのシルバーファックもインプロ満載のロックナンバー。他に特筆すべきは4曲目天使のロックと13曲目のマヨネーズのアコースティックヴァージョンでしょうかね、一味違っててなかなか聞き応えありますよ。
アルバム未収録は1、6、8、10、11、15です。イハのディスコチックな6曲目、う〜〜〜ん、正直言ってこれはかなり微妙・・いつも飛ばしてしまいます^^;8曲目パルスザール、この曲めちゃくちゃ好きです。ざらざらとしたスローテンポの退廃的なギターがかき鳴らされ、滅んだ地球の近未来の、砂嵐が吹き付けてくるような情景が浮かんできます。切ないメロディのお気に入りの一曲。ただし邦盤にこの曲の対訳が載ってないのが悔やまれる(英歌詞はあるのかな?レンタルだったので覚えてないです)。10曲目スランクはスマパンが得意とするリフ・ロック。ありがちな感じがするんだけど、昔のハードロックとか色々聞いてるとやっぱりビリーが作るとリフにスマパン色が出るのがすごいと最近気付きました。完全にライブ向けナンバーですね。11曲目フレンチムーヴィ−テーマ、優しくかき鳴らされるアコースティックギターをバックに、ピアノとボーカルのスキャットが響き渡る、空間系の(?)美しい楽曲。こういう小曲品集でないかなぁ。2〜3分の短い曲がたくさん入ってるようなアルバム。ビリーコーガンが作ったらかなりいい作品が出来ると思うんだけど。私ぐらいしか喜ぶ人はいないかもしれませんけど^^15曲目は15分にも及ぶ大作。同じベースリフの上をドラマがリズムを変え、ビリーとイハのツインギターが唸ります。ベースリフが同じなので退屈に思う人もいるかもしれませんが、バンドやってる人だったり、ジャムセッションやインプロヴィゼーション(即興)に興味ある人だったら面白いと思うんじゃないかな。よくハードロックバンドのソロ部分はドラムが単調で面白くないんだけど、ジミーはジャズ畑のドラマーなんでその辺は心配後無用。色々叩いてくれてるんで楽しいですよ。ちなみにジャズ系の、手数の多いキメ細やかなドラムが聴きたかったら断然中村達也を薦めます。元ブランキー、現ロザリオスの中村達也です。特にブランキー時代のメタルムーン〜スカンク辺りがオススメ!話がずれましたが、このイアーフォリアはビデオ/DVDでも出てるらしいですね。まだ未入手ですが買ったら紹介しますね〜
<マキシ・シングル>
先にも述べましたが、メロンコリーの時期のMAXIシングルはアルバム未収録の曲も多く、佳作もかなり入っています。ファンは要チェックです(私はまだほとんど集めていませんが…全部揃えたい!!)。
Thirty-Three
1.Thirty-Three 2.The Last
Song 3.The Aeroplane Flies High 4.Transformer 5.The Bells 6.My
Blue Heaven
このマキシはmelloncollie〜からの名曲Thirty-Threeを収録したマキシアルバムで、その他の曲は全部アルバム未収録です。3曲目のThe Aeroplane Flies Highは、ベスト+アルバム未収録の2枚組みアルバムRotten AppelsのB面に収録されています。一曲目はもう説明不要なほどの名曲、ピアノとアコースティック・ギターが切ないスマパン・バラード。2曲目も、”これが最後の歌だよ”と優しく歌いかけるビリーの歌声が切ないバラード。そして3曲目がスマパンの隠れ名曲!かなりのヘヴィネスです、炸裂するリフとひたすら重い演奏が強迫的で、終盤のイハのギターソロも名演。フランスのマグマというバンドを思い出してしまいました。続く4曲目もライブ受けがよさそうなロックなリフの楽曲。5曲目はイハの曲。メロンコリーのTake me downのような曲で、彼流の美しいバラード。彼の作る曲はすごく好きです(イハのソロ・アルバムLet it come downとはまた違った感じです)。最終曲はカバーですが、ほとんどピアノだけの演奏の弾き語りです。月の明るい夜、夏の庭でダンスでもしているような名曲。このアルバム未収録の曲まで手を抜かない恐ろしいまでのクオリティ、これはこれで名盤です。
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